こちらは、4人家族の標準的なエネルギー使用量の割合です。
一番使用量が高いのは家電ですが、暮らしの中で欠かすことのできない、冷暖房費・給湯費・照明も合わせると50%以上の割合を占めます。ここの部分を削減できれば大きな省エネに繋がりますよね。
お家の省エネのために照明や給湯は、省エネ性能の高い機器を選ぶことがベストが、冷暖房に関しても省エネ性能の良いエアコンを選ぶだけで、大丈夫と思ってしまうのが落とし穴なんです!
開口部(=窓)から熱は失われていきます。それが、窓のそばに立つと肌寒く感じる原因です。
これから住まいを検討する時に、注目してほしいのが、窓・断熱材の断熱性を上げるということです。お家の省エネのためには、照明・給湯・エアコンの省エネ性能の高さにプラスして、性能の良い窓・断熱材を選ぶことが大切です。
(東京大学 前真之先生調べ。関東近郊で2009年~2014年度の間に新しく家を購入した人を対象に、アンケートをとった結果です。) 実際に、間取り・耐震性能・構造・デザインは考えており、住んだ後にも満足できた。という声は多くあります。ですが、室内の温熱環境や省エネ性能は満足度が高いとは言えません。それは、目に見える間取りやデザインなどに着目してしまい、省エネや室内温度までも予算を当てることが難しくなってしまうからです。
断熱のグレードを上げることにより(断熱性能のQ値は低いほど良い)、暮らしてからの健康状態の改善が表われています。
※資料提供:近畿大学 岩前研究室
算と合わないと諦めてしまう前に、「ランニングコスト」という部分も視野に入れて検討してみませんか?生活していくうえで光熱費を計算していくと、10年~15年で逆転します。
先行投資をして、ランニングコストを抑える。車も燃費を考えることが当たり前になってきています。そしてその考え方は、これから「住まい」にも当てはまってくるでしょう。
ランニングコストとして光熱費について考えることともうひとつ、メンテナンスのお金も見据えておくことも大切です。
光熱費のように毎月支払うお金ではありませんが、必要な時のために備えておくことを考えると家計の一部として関わってきます。